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vol.6 ミヤケさんのコラム 〜「獲る」ことへのこだわり     

近頃、私の住む福岡・玄界灘で異変が起きている。
ショアからほど近いポイントで大型のヒラマサのヒットが相次いでいるのだ。
テレビの釣り番組でも何回も取り上げられたために、アングラーも増え、
さすがにヒット率は下がってきたようだが、
それでもボートで30分圏内のオフショア・トップゲームが楽しめるのは魅力だ。
しかし、気になることがある。
私がよく利用する船のキャプテンによると、キャッチした最大は11キロオーバー。
でも軽く20キロオーバーの大マサは何度もヒットして、
ことごとく逃げられているのだという。
確かに平均水深は15メートルほど。
浅場だと5〜6メートルのポイントで20キロオーバーとはいかにも分が悪い。
ならばブレイクしても当然なのか?
否。
どういう状況下においても“不意の大物”との出会いはあり、
そんな幸運があるから釣りは面白いのだが、
この場合は“不意”ではなく“想定内”あるいは“想定しなければならない”大物といえるだろう。
私はオフショアに出てかれこれ7年、ルアーフィッシングを本格的に始めて15年ほどになるが、
常に思わぬ大物との出会いで腕を磨かれ、貴重な体験をしてきた。

芦ノ湖でのブラウン狙いのミノーイング。
わずかなチャンスをモノにしてやっとヒットした50センチクラスに反転されてあっけなくラインブレイク。
思えば朝から一度もラインチェックしていなかった。

長崎・壱岐沖80メートルでのバーチカルジギング。
初夏のヒラゴを想定して組んだツインパワー8000とPE3号ナイロン60lbのタックルに、
突如襲いかかったモンスター。
ひったくるような当たりに続いてまるでダンプカーのような突進。
悲鳴をあげるツインパワーのドラグを締めても止まらない。
バットから水面に突き刺さったロッド。
何もできないまま、悠然とラインを引きちぎられていた。

そんな経験から、ヒットの可能性がある最大の獲物を想定したタックル、準備を常に心がけている。
キャスト毎のラインチェックはもちろん、ヒット率には多少目をつぶっても、
七里ケ曽根などのモンスターが潜むポイントでは、それに見合ったヘビィなタックルで臨んでいる。
ヒラマサのトップゲームでもしかり。
このゲーム愛好者なら、トップに出るヒラマサはデカいことくらいは誰でもわかっているハズだ。
一日中キャストを繰り返すハードワークであっても、
10キロクラスまでならドラクを出さずにキャッチ可能なソルティガ6000GTを使う。
リーダーは100か130lb、80ポンドでも130ポンドでもルアーアクションにはさほど影響は出ない。
よしんば影響があったにしても、細いラインでかけても獲れなければ意味がないのだ。
十分に想定できる20キロ、あるいは夢の30キロクラスのヒットがあっても勝負できる道具と心のスタンバイ。
これが肝要だ。
「獲れる」可能性があるタックルで、勝負を挑む体力、精神力を養い、「かける」テクニックを磨く。
これこそがスポーツ・フィッシングの醍醐味だと信じている。

先日、「かけた」あと、「獲る」ためにはこうする・・・というお手本のようなシーンに遭遇した。
8月27日、午前11時すぎ、玄海島沖。
35度を超す厳しい残暑の中、リーフが見渡せるような浅場で
チーム・ベニーダのリーダー“J”が夏マサを引っ張り出した。
ロッドはパームスのコーラルスター・ツナクラスのエクストラハード。
リールはソルティガ6500エクスペディション。
オーバーパワーという人もいるだろう。
なにしろ、30キロオーバーの対クロマグロ用のタックルだ。
それを考えれば確かに大仰な道具だ。
しかし・・・ここの水深は6メートル。
肉眼でもくっきりとリーフの切れ目が見える岩礁地帯だ。
すなわち、「走られたら即、ブレイク」。
だから彼は、ヒットするや、コーラルスターを立てて強引に魚の頭を上に向かせた。
それでもリーフに逃げ込もうとすると、腰を落とし強引に一本釣りスタイルでパワーファイト。
わずか20秒あまりで決着はついた。
ヒットしてフッキングを入れて、ロッドでタメて・・・というセオリー通りのファイトでも
同じくらいの時間で決着したかもしれない。
ただし、勝敗は正反対に違いないが。
浅場でかけた魚を獲るには、冷静に状況判断をした上での、パワー&スピードファイトが要求される。
それを可能にするためには、やはり想定できる最大の獲物に勝負を挑めるタックル、
これが必要不可欠なのだ。






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vol.5 ミヤケさんのコラム 〜伝説の玄海ファイト!     

それは突然だった。
水柱と共に巨体が踊る。
「でたぁ!」
炎天下での長時間にわたるキャストで紅潮したアングラーの顔に緊張が走る。
「こい!こい!こいっ!!」
ボートからおよそ30メートル。
リーフから現れたヒラマサは、バイトモードに入って70グラムのペンシルをチェイスするが、
捕食が苦手なためか2度のバイトでもフッキングしない。
「ウリャ!乗れ!こいっ!」
あきらめずにミヨシから身を乗り出してトゥイッチを入れ、マサを誘う。
あと15メートル、もう限界だ。
それでも魂のダンスをルアーに注入するアングラー。
「こいっ!」
“バシュッ!!”
「よっしゃ、ヒットォ〜!!」
ついにフッキングしたマサは、即座に反転して棲家のリーフに突進する。
パームス・コーラルスターTUNAクラスCTNS−90XHがバットからしなる。
水深6メートル。走られれば100lbのナイロンリーダーはひとたまりもない。
タメる余裕はない。『止める』ではなく、『浮かせる』しかない。
反転したマサを強靭なバットパワーを使い渾身の力を込め、強引に上を向かせる。
“ゴン”
一瞬の衝撃に続いて、瞬間ロッドのテンションが緩む。
「バレたか・・・・」
誰もがそう思った次の瞬間、アングラーが叫ぶ。
「大丈夫、根からハズれただけだ。このヤロ、このヤロ〜!」
まさに鬼神の如くロッドをあおる。
ヒットからおよそ30秒、ヒラマサは早くも水面で空気を吸った。
「船長、はやくネット!」
ヒラマサのファイトには慣れているハズのキャプテンも、ネットの準備が出来ないほどの
高速ファイト。
通常では考えられない強引なやりとりだが、相模湾のメータードラドを数多く仕留めた
ドルフィンキングならではの秒殺ファイトだった。
上がってきた魚体は、1メートル足らずのスリムな典型的夏マサで、
まさに贅肉をそぎ落としたようなスプリンター体型だ。
ヒット直後、リーフにもぐった後に無理やり引き出された時についたわき腹の傷。
そして、驚くべきことにザイロン付きのアシストフックをガッチリ口にくわえていた。
おそらく、この辺りのリーフを棲家にして過去に見事、このヘビィなラインをブッちぎったのだろう。
6.5キロのウエイトは数字だけをみれば物足りないが、
10キロオーバーの大マサをも凌ぐ、まさにトロフィークラスの貴重な1本だった。

熱い熱い戦いの余韻にひたりながら、アングラーは立ち上がる。
「もう一本。10キロオーバー釣りに来たからなぁ〜」
夏の終わりの灼熱の太陽に、アングラーの笑顔がはじけた。

東京行きのテイクオフタイムは、あと2時間あまりに迫っていた。






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vol.4 ミヤケさんのエッセイ 〜逃がした魚は本当に大きいのか・・・?     

昔から、言われている言葉「逃がしたサカナは大きい」。
チャーマス北村さんなんかは、
「逃げられたサカナの自慢すんじゃねぇ。ヘタくそなだけだ!」なんておっしゃってますが。
自慢するつもりは決してないのだが、こないだ玄海灘の七里というところで、
生まれて初めての超大物に遭遇。
それは、昨年末に釣り上げた7キロのヒラマサとは次元が違うイキモノの感触だった。

ヒットした瞬間、反射的に合わせをいれるが、容赦なくロッドが一気に水底へと持っていかれる。
「ヤバイ!デカいぞ!」なんとか体勢を整えて、のされるロッドエンドを腹にもってゆく。
その間も、ツインパワー8000PGのドラグは引き出されっぱなし。
これはいかんと、ドラグを締める。
PE5号、リーダーはナイロンの80LB、フルドラグ近くまでは締めてもブレイクはしないだろう・・・
でも・・・
相変わらず突っ込みのたびにドラグが鳴る。デッキスティック71は、満月のごとく曲がっている。
周りのベテランアングラーたちから、「竿を立てると折れるぞ!」とか「無理するな!」とか
檄が飛ぶ。うれしい声援だが、そんな駆け引きができる段階ではない。
とにかく何も出来ずに、フルに締めこんだドラグから簡単に走られているのだ。
サカナの姿を見ないうちに、あのサカナはデカかった・・・・などというのは戯言だ。
と、思っていたが、実際にロッドをもつアングラーにしか伝わってこない
「敵」の鼓動というものを、確かに感じた。
何もできない。
虚しく過ぎる時間は永遠に感じ、出されるラインは尽きることがないようにも思えた。
でも実際の時間にするとたぶん60秒にも満たないだろう。
水底の獰猛なイキモノは、こちらのタックルをあざ笑うかのように、
勝利の瞬間を手元に伝えてきた。
「プチッ・・・  プチプチ・・・     ・・・プツン!」
何かが裂けるような、まさに緊張の糸が切れるような感触、そして一気に軽くなる手ごたえ。
やつは、ジグを咥えたまま、悠然と去っていった。
呆然として回収したラインの先には、先端2メートルほどが根ズレでボロボロになった
リーダーが残されていた。
「デカすぎる」
これが率直な感想だった。今のタックルでは、何もできはしなかった。

見えないサカナのことを言うのは、恥ずかしいことだとずっと思っていた。
でも、見えないからこそ、感じられるもの伝わるものは・・・あった。
桁外れの大物にまさしく完敗。
でも、いつか必ず、ヤツと対等に勝負したい。
今は心からそう思う。


逃げたサカナは誰が何といおうと、確かにデカかった。



推定25キロ。もちろんオオマサ。(笑)





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vol.3 ミヤケさんのエッセイ 〜私見・釣りとファッションとのふか〜い関係〜     

CaCo嬢のエッセイにあった女性アングラーからの貴重なご意見。
しかしながらこれは、女性に限ったことではまったく、ないのである。
大筋で彼女の意見は理解できる。しか〜し!である。
女性を捨ててはいけない。むしろ、フィールドにおけるファッション、スタイルこそ大いに
こだわりをみせて欲しいと、切に思う。
なぜならば、ぼくらはただ単に釣れればイイや!っていう「釣り」をしているんじゃなく
ましてや
獲物が目的の「漁」をしているんじゃない。
例えば、イキのいいヒラマサをいっぱい食べたいだけなら、それこそカッコなんか気にせずに
コマセまきまきカモシ釣りしたほうが、「獲る」確立はぐっと上がるだろう。

これは「イイ」「悪い」の問題じゃなく、釣りに対する価値観の違い。
Venidaのロゴマーク、これはルアーの原点・ラパラへのリスペクトの想いが込められている。
いっぱい釣りたい、いつでも釣りたい、それが主眼であるならば、迷わず疑似餌は捨てるべきだ。
よりイイ魚を自分のスタイルで釣り上げたい・・・そんな想いがあるからこその選択なのだ。
だって、ミノーや、スプーンや、エギや、ましてや今みんなが夢中になっているロングジグなんて、
初めて見た時に誰が釣れると思った?

絶対に半信半疑どころか、“一信九疑”ぐらいだったと思う。誰だって。
ところが、その「釣れるはずもない」ルアーで、一回釣れてしまうと
(初めはみんな釣ったのではなく、釣れてしまうのだ)、その一尾の貴重さに、
かけがえのない興奮を覚えてしまうのだ。

そんな偏狭な(マニアックな)疑似餌フィッシャーマンたちは、当然、
イカ釣り漁船に乗っているような(失礼!)ダッサダサのカッコじゃいかんのです。
(コレはあくまでわたくしめの私見です。)

ただ、誰もがスタイリッシュにキメキメで、上から下までプロアングラーみたいな必要はなく、むしろ
それはアナゴ釣り漁船のオヤジよりダサいかもしれない。
要は、自分のスタイルってもんをしっかり主張できているか?というところ。
ソルトルアーアングラーでも、色んなスタイルがあってイイ。頭にタオル巻いても、ゴム長はいてもイイ。

でも、「どうせ汚れるから、このバーゲンのGet●でもいいや〜」っていうのは、やっぱ違う。
どんなに血で汚れようと、お気に入りのアングラーズハウスを着ていたい。と私は思う。
それがこだわりというヤツなんだろうけど、反対に一般的にはダサいとされているようなモノでも
腕次第でカッコよく見えてしまう、っていうのも確かにある。
これは、やはり腕が上がり、仕草や立ち振る舞いが洗練されると
自然にその人のスタイルが確立されるから。

また、リーダー“J”などに代表される
「何着てても、いや何も着てなくてもサマになってしまう」タイプの人も稀に存在する。
これは、「腹は立つが認める」心の広さを持たなくてはならない(苦笑)。


だから女性アングラー諸君、あきらめずに大いに自己主張しちゃって下さい。
機能だけを考えたら「シマノ」や「ダイワ」とかに行き着くと思うけど
防寒だけなら「Barton」でも「NorthFace」だってイイし、タックルだってやっぱり自分のスタイルをもって
重くっても「PENN」だったり、うるさくっても
「Cardinal」だったり・・・。
そんな自分の価値観を貫き通すことがこの釣りをやってて、何よりも楽しいことなんじゃないかな。
そんなオレは、釣りしてる間は基本的に「シャベラン男」。
でも「シャベ男」クンたち以上に、女性アングラーの動向は気になっているかもしれない・・・・・


・・・ 糸島・玄界灘に沈む夕陽 ・・・

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vol.2 ミヤケさんのエッセイ 〜烏賊にかまれる男〜 

エギングは普通ではない。見えているイカを狙うサイトエギングの場合と、
そうじゃない場合のエギングではまるで違う。
バスフィッシングに似てるんじゃないか?でも、バスは基本的にサカナ。
基本的にでなくって、全面的にサカナだ。でも烏賊はサカナではない。基本的に。
われらがリーダー、Jくんは「宇宙から来た生物」っていってたな。
その時は「確かに火星人ってイカみたいな形だったな・・・」くらいにしか思っていなかったが、
福岡は糸島に移り住んで、実際に堤防から烏賊族に接近遭遇してみると、
やはり慣れ親しんだサカナたちとはあきらかに違った。
糸島の沿岸で釣れるのは、こっちでミズイカといわれるアオリイカ、
それにコウイカの一種、モンゴウイカである。
アオリは、釣り上げたすぐは透明で、それこそ宇宙空間を浮遊する生命体の様相。
対してモンゴウは、背中一面にローリングストーンズのグルーピーかというくらいの
キスマークが並んでいる。(一説には甲の部分にこの紋様があるから、紋甲イカと
なったらしい)。性格も、アオリが比較的上品なのに対して、
モンゴウは釣り上げられると、烈火のごとく怒り狂っているようにみえる。
呼吸があらい。背中の紋々の色彩を変化させながら、あきらかに興奮している。
そして興奮のあまり咳き込む。同時にスミを吐く。大量のスミを吐くことから、
関東でスミイカといわれるほどだが、彼らはなんと自分の吐いたスミで窒息して
昇天してしまうらしい。釣り上げられたモンゴウは、ほぼ間違いなく咳をするので、
姿をみなくてもすぐわかる。そして姿をみる時には、一面のクチビルが並ぶ背中ではなく、
お腹の部分をみるといい。スカリに入れていると、本当に七色に光っている。
青紫、赤、黄色・・・虹色THEナイトクラブだ。
足が極端に短い彼らは、立派なオデコみたいな甲の下についた目で間違いなく睨む。
今まで優しい表情をしたモンゴウにあったことがない。トレーに入れられ、店先
にならんでいても客を睨んでいる。そんな彼らは結構憎めないキャラだ。
でも、上品で高級だとされるアオリは、釣り上げられても優しく扱えば、まずスミの
粗相はしない。透明で清らかな肢体を、呼吸の度に上気させる。
流線型の美しいボディを、鮮やかなグラデーションが走る。
まさに気品あふれるお姿。
と、ところが!
油断をしていると、奴らも反撃にでる!ガッチリとエギを抱きかかえている時に、
不用意に手を差し伸べると、そのしなやかな長い触手がニュルニュルと伸びてきて・・・
気がつくとすごい力で手のひらを支配されてしまう。
まるでアントニオ・ホドリオ・ノゲイラの三角締めにあったようだ。
私はコレで、手のひらにシコタマ熱いキスマークを残されてしまった。

烏賊に咬まれたこと、あります?烏賊の口は、別名「からすぐち」と呼ばれ、
鳥のくちばしのように鋭く尖っていて、ペンチのように挟む構造になっている。死ぬほど痛い。
モンゴウがやるならわかる。だってアイツらは、明らかに怒っているんだから。
でもアオリは、怒った素振りもみせずにスルスルを、まるで笑みを浮かべたままで
無情に咬む。みなさん、アオリの牙にはご用心。

ちなみに・・・去年の秋口にはエギを落とせばスグ寄ってきて、「こいつら馬鹿じゃないの?」
っていうくらいウブにエギを抱きかかえていたアオリちゃんたち。
冬場になったら、一気に深場に行っちゃったのかな〜。全然、逢いにきてくれません。
あの熱いキスマークを忘れたのかい?

ウブなアオリちゃん


写真は観光名所「芥屋の大門」。アオリも釣れます。


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vol.1 ミヤケさんのエッセイ 〜玄界マサ編〜 

2005年 12月28日(水)
福岡県は津屋崎港から、1週間前に改修されたばかりのオクトパス号で出航。
乗船者は9名。いずれも常連さんの雰囲気。
船長の横田さんは、メガネの奥にやさしい眼差し、インテリジェンスも漂う
“キャプテン”という感じ。
目指すポイントは壱岐周辺の海域&七里ヶ曽根。玄界マサの有名ポイントだ。
かなりの高速で、およそ1時間半、ポイントに到着したのが7時半頃。
前日までの風は収まっているが、まだうねりが残る。
キャプテンが慎重に船をたて、合図と共にみんな一斉にジグを落とす。
一様に200g前後のロングジグ。揃いも揃ってほとんどシルバー。
でもって、みんな着底と同時に、ワンピッチのショートジャーク。
そんなに細長いジグ使ってるのに、そんなシャクリじゃほとんどスライドしないだろうな〜
なんて思いながら、私一人が平戸ジャークの変形、2ジャークロングポーズの外房スタイル?
でもはじめは全然、潮が流れてなく、スライドも手ごたえなくって
う〜んって感じ。その後、ポイントを転々としつつ、2時間くらい経過した頃、
次第に潮が沖に流れ、ジャーク&スライドの小気味良いテンポが生まれてきた・・・
と思っていたその時!来た!待望のアタリ!着底から3シャクリくらいしたタイミング、
ジャークしてポーズを決めた瞬間、190gのキラージグGRカラーが鋭く滑り出したその時、がツンと一発。
確かに当たったが、それほど厳しい突っ込みではなく、
余裕をもってバットエンドを腹に当てファイトに移る。程よい重さを感じつつ、
ソルティガ4500(ホントはスプールとハンドルをチューンしたブラスト4000改!)の
パワーで巻き上げる。順調に中層くらいまで上がってきたところ、いきなり
別の魚のような突っ込み炸裂。オーシャンマークのスプールが逆回転し、ドラグがいい
音をたてている。でっかいネットをもってそばに来てくれたキャプテンが
「うわ〜楽しそう!」と喜んでいる。強烈な突っ込みでデッキスティック71ジギンがバットから
曲がり、ティップが水面に突っ込む。ノットは大丈夫。PE4号に80lbのリーダー。
大丈夫、獲れる。はやる気持ちを抑えつつ、慎重にポンプしながらあげてゆく。
クビを振り、底に走ってその度にドラグが叫ぶ。ロッドが曲がる、曲がる。至福の瞬間。
これがJくんの言っていた天国の引きなんだ・・・
ようやくラインが最後の色に変わる。「船長、もうちょっと。ネット、お願いします」
そう言ったか言わないうちに、水面に浮かび上がる青銀色の巨大なシルエット。
「う、デカイ!」正直、ちょっとビビル。それを悟られたのか、再度最後の強烈な走り。
ナメテもらっちゃ困るぜい!としなるロッドでしのぐ。観念してあがってきた奴に
一発空気を吸わせてジ・エンド!7キロ80センチのリッパな玄海マサでした。

このオクトパス、かなり余裕の船体に高速エンジンを搭載。船室もふたつ、トイレも
2箇所、オマケに冷暖房完備、テレビに電子レンジ付き・・・とちょっとしたクルーザー
気分を味わえる。(実際は玄界灘がそんなに甘くないので、寛ぐとはいえないが)。
そして帰りには、釣った魚をシメ、脊髄に針金を入れて昇天いただく「神経締め」をやってくれる。
さらにエラまでとって、氷は無料とかなり親切。料金は多少高めだが、
往復3時間の距離、朝から夕方までたっぷりの時間を考えると妥当な線かも。

余談。ウチの近所の産直のお店をのぞいていたら、昨日釣った平政とほぼ同じサイズの天然のブリ
が並んでいた。お正月価格なのだろうが、一本25000円也!
とすると、オレのマサは????
ありがた〜くいただきます!


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